潰れたトマトと喋るカラス

批評せずにはいられないな

2016春アニメ 作品レビュー

『ばくおん!!』評価:A 序盤はただの「バイク好きによる内輪ネタ」だと思っていたが、いつの間にかバイクの魅力に引き込まれ、7話を見終えた頃にはこのアニメが好きになっていた。とにかくバイクへの情熱がすごい。スポンサーをdisりまくる芸当も、バイク愛こそがなせる妙技。

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』 評価:C ただの妄想の垂れ流し。登場人物の言動があまりにも痛々しい。ただ、ここまで妄想を爆発させていると逆に清々しくもある。可愛ければもうなんでもいい。

 

くまみこ』 評価:S ひたすら精神的に追いつめられる田舎コンプJC。居るだけでシュールな喋る熊。アニメ界に新たな笑いとエロティシズムの形を示した。終盤のアイドル編でやや失速したのが残念。

 

『コンクリート・レボルティオ THE LAST SONG』 評価:B 視聴者に深くじっくりと考えさせる構成や、昭和という時代へのオマージュなど、売れるアニメではなく真に面白いアニメをめざしたクリエイター陣の姿勢を評価したい。しかし、もっと分かりやすければ…と正直思ってしまう。

 

キズナイーバー』 評価:B 「傷で繋がる」というコンセプトは面白かった。しかし、話が破天荒でどこか共感しきれないまま終わってしまった。

 

ハイスクール・フリート』 評価:B 要は流行りに乗っかったわけだが、その中で本格的な戦艦要素をどこまで出せるかという挑戦でもあった。深く考えず気楽に観れば十分楽しめる作品。

 

甲鉄城のカバネリ』 評価:B 4話までのカバネとの戦いは鳥肌が立つほどの興奮だったが、その後は無名の暴走と美馬の奇行でスケールがみるみる小さくなった。ノイタミナはまたしても我々を裏切ったのか、それともこれが1クールというサイクルの限界なのか。

 

学戦都市アスタリスク』 評価:C 相変わらず主人公とヒロインに魅力がないし、戦闘シーンには緊迫感がない。せっかくいいキャラもいるのに出番がない。3クール目やる気満々の最終回だったが、もっと他にやるべきものはないのか?

 

三者三葉』 評価:C 西川葉子の可愛さと動画工房の頑張り以外に褒める点がない。本当に展開がワンパターン。原作がアニメ化のレベルに達していないのではないか。

 

『あんハピ』 評価:D(途中切り) 何が不幸なのか分からないし、キャラの設定と話の展開に無理がありすぎる。これぞ「まんがタイムバブル」の象徴。

 

声優賞 ①上田麗奈(ばくおん!!) 多少くせのある独特な演技が今作でうまくハマり、ポスト豊崎愛生という難しい配役を見事に我が物とした。

 

声優賞 ②内山夕実(ばくおん!!/Re:ゼロから始める異世界生活) 自らが得意とする男勝りなキャラや愛嬌のある軽快なキャラで、才能をいかんなく発揮した。