もちぞうアニメアワード2016
【作品賞】
ノミネート5作品 (★が大賞)
①『僕だけがいない街』ノイタミナの復活を高らかに宣言し、タイムリープ作品の歴史に名を刻んだ。ミステリー、家族愛、少年時代のノスタルジーなど様々な視点で楽しめる。
②『だがしかし』あるあるネタもトリビアも繰り出せる「駄菓子」という題材は強い。田舎情緒とゆるい雰囲気、少年心を揺さぶるお色気、それぞれの要素がこの作品独特の魅力をつくり出す。
③『NEW GAME!』きらら系日常アニメに新たな風を吹きこんだ。どのキャラも個性的かつ魅力的で、動画工房の力がいかんなく発揮されている。
★④『響け!ユーフォニアム2』女の子の表情と楽器の扱いなら誰にも負けない京アニにとって、吹奏楽という題材は最高のマッチング。圧倒的なクオリティで数々の名シーンを残した。
⑤『フリップフラッパーズ』今年最大の異色作であり、アニメの原点ともいえる。不思議な世界を冒険する主人公と視聴者の気持ちがリンクする。難解な作品だが、こういうアニメを面白いと思える自分でいたいし、そんな世の中であってほしい。
【アワード声優賞】
女性声優のみ2名
①悠木碧 今年の2大アニメ映画『君の名は。』『聲の形』で活躍。その特徴的な演技は役者相手でも絶妙に絡み合う(『僕だけがいない街』)。
②日笠陽子 今年後半は脇役として多数のアニメに出演。有名作品で一発当て、ラジオや歌手として活躍し、自然体な演技を身につけ脇役にシフトしていくという、女性声優としての一つの成功型を示したか。
【OP賞】
映像と楽曲から総合的に判断し、数作品を選出。
①『ブブキ・ブランキ(Beat your Heart)』溢れ出る厨二感、気持ちいいくらいのドヤ顔。映像と楽曲のシンクロ率。
②『ハイスクール・フリート(High Free Spirits)』キャラの可愛さと軍艦のかっこよさの共存。30人以上のキャラをよく捌いた。
③『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス(風ノ唄)』圧倒的な映像美でファンタジーの世界を表現。戦闘が見どころである本編の良さをうまく伝えている。
④『ブレイブウィッチーズ(アシタノツバサ)』どことなく感じる古き良きアニメ感。サビから始まる映像のものすごい疾走感。
【ED賞】
同上。
『フリップフラッパーズ(FLIP FLAP FLIP FLAP)』独特の世界観を表現する映像と音楽。一枚絵EDとループ系EDで画面分割するという発想。
【くそアニメ賞】
あくまで私が観た作品の中から、主観的に選出。
①『あんハピ』つまらないアニメなら他にもたくさんあるが、このアニメは世の中の不幸な人たちに失礼。
②『クオリディア・コード』あまりにも作画がひどい。メディアミックスとして大々的に展開しておきながらのこの失態は猛省すべき。
【審査員特別賞】
私独自の視点で、おすすめしたい作品を選出。
『ハルチカ~ハルタとチカは青春する~』LGBT、現代建築、ベトナム戦争、宮沢賢治、聴覚障害…。どの話も非常に印象が強く、インテリ心をくすぐる作品。そしてやっぱりアニメはヒロインの魅力が重要。