潰れたトマトと喋るカラス

批評せずにはいられないな

2018春アニメ 作品レビュー

ウマ娘 プリティーダービー』評価⑥/結局このアニメはソシャゲの宣伝だし、アイドル要素まで入れるのはあまりにも商業的に見える。しかし、制作陣の競馬愛は本物だ。擬人化というアニメらしいやり方で競馬の歴史を描くという挑戦を称えたい。多くのアニメファンが競馬の面白さを知ったはずだ。

 

こみっくがーるず』評価⑧/序盤はありきたりな印象を受けるものの、非常にテンポがよく、笑いのセンスが高い。漫画風のカットやシーンの長回し、3回リピート、アングルの変化など、映像の工夫にも凝っている。

 

あまんちゅ!~あどばんす~』評価⑦/田舎のダイビング部を舞台として、女の子の「憧れ」や「好き」の微妙な心情を優しく綺麗に描いている。どうしても『ARIA』と比較したくなるが、こちらは百合作品の新機軸として評価したい。

 

ゴールデンカムイ』評価⑨/ギャグとシリアスのバランス、毎回ピンチを招きながらそれを乗り越える主人公、かつての敵が味方になる展開、山へ街への大冒険、ここぞという場面で繰り出す決め台詞…まさにアニメのお手本といえる作品。アイヌという題材も珍しくて面白い。

 

ヒナまつり』評価⑥/ヤクザ、超能力少女、中学生バーテンダー、ホームレスなど、独特で理不尽なキャラたちが笑いをつくる群像劇。どのキャラの話かによってテイストもだいぶ異なり、そこが面白いところでもあり好みが分かれるところでもある。

 

宇宙戦艦ティラミス』評価⑥/本格SFの世界観でいきなり低俗なことをやり始めるのが、ずるいくらい笑える。ただちょっと下品すぎる。

 

ダーリン・イン・ザ・フランキス』評価④/設定やストーリーに説得力がない。何か壮大なテーマを伝えようとしているのは分かるが、内容がめちゃくちゃ。どのキャラクターにも魅力がないし共感もできない。エンディングの入り方だけは秀逸。

 

声優賞① 赤尾ひかる(『こみっくがーるず』)/ありがちなドジっ子キャラとは一味違った、ユニークでコミカルな演技が見事にハマっていた。

 

声優賞② 本渡楓(『こみっくがーるず』『ヒナまつり』)/彼女の明るくて女の子らしい演技は、数多の若手声優の中でも抜きんでた才能を感じる。キャピキャピしたアニメっぽいキャラでも、全く嫌味な印象を与えない。