潰れたトマトと喋るカラス

批評せずにはいられないな

2017秋アニメ 作品レビュー

ボールルームへようこそ
1話期待度B マイナー競技に青春を捧げる系アニメはたいてい面白い。作画力もあるし、キャラも個性的で良い。
最終評価⑨ マイナー競技の魅力に憑りつかれ、才能を開花させていく主人公の姿に熱くなる。リアルとフィクションのバランスがとれているところ、登場人物の関係性が変わっていくところが面白い。女性キャラの性格はちょっとブレすぎ。作画はよく工夫して安定させていた。

 

宝石の国』 評価⑩ 宝石の質感や戦闘シーンのカメラワークなど、CGの利点が最大限に活かされた作品。基本的には外敵を追い払うだけの話だが、独特な世界観やキャラクターが新鮮で、展開が予想できない。終盤になってもシリアス一辺倒にならず、ギャグとの切り替えが鋭い。欲を言えばもう少しちゃんと区切りをつけてほしかったが…それでもCGアニメの傑作として今後も歴史に名を残していくのは間違いないだろう。

 

ネト充のススメ』 評価⑤ ヒロインが30歳ニートという設定は斬新だし、ネトゲあるあるネタも共感できた。一方で展開があまりにご都合主義で安っぽく、話としてはネットゲーマーの妄想レベルである。

 

ブレンドS』 評価④ このイタリア人イケメンとのぐだぐだなラブコメが、いったいどの層を狙っているのかさっぱり分からない。せっかくのドSキャラも全然活かされていない。脇役のキャラづけは陳腐だし、オチもつまらない。

 

このはな綺譚』 評価⑤ キャラのかわいさに頼り切るのではなく、ほっこり系エピソード集として意外にちゃんとつくられていると感じた。力を抜いて好きな時に観れる作品であり、こういうアニメが1クールに1つはあっていい。

 

つうかあ』 評価⑤ 基本的にはくだらない話なのだが、キャラや展開に意外性があり、テンプレで終わらないところがちょっと面白い。レーシングニーラーを(一応)真面目にやっているのも評価できる。宮田ゆりは2017年で最も性格の悪い主人公。

 

十二大戦』 評価⑦ 良くも悪くも西尾維新らしさに溢れる作品。最終回まで観てこそ面白さの分かる作品なのだが、このご時世に最終回まで粘り強く観てくれる視聴者は多くない。ダサい前口上や西尾哲学を受け入れられない人にとっては厳しいだろう。